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いつどこでどうしてどれみにハマったか報告するスレ
1 名前:
☆彡名無しっち♪
投稿日:2003/07/05(土) 04:15
漏れは友人に勧められ#2話を見てからハマりますた。
262 名前:
月光の小夜曲
投稿日:2004/07/12(月) 04:57
・・・瀬川おんぷ
私の所属事務所の先輩で、アタシの憧れで・・・目標で・・・
でも・・・
「・・・やっぱ、普通じゃないよ あの人の拘りは・・・」
・・・・・・・
名古屋駅 2番線ホーム
「・・・あ、もしもし代わりました瀬川と申します。
無理に付き合って貰っていたら、帰りの新幹線が無くなってしまいまして・・・
いえいえ・・・ホントに申し訳ありません・・・」
「ね、嘘じゃないでしょ? もうホントに疑い深いんだから・・・
あー はいはい、帰ってから聞くから・・じゃ、おやすみなさい ・・・ピッ
・・・ったく、ウチの親は心配性なんだから 」
とは言うものの、中学生と小学生の女の子二人で外泊なんて
普通認めてくれないだろうな・・・ま、こうなっちゃったんだから仕方ない。
事の始まりは真夜中の電話・・・
「旅行の下見したいんだけど、ちょっと付き合ってくれるかなぁ」
なんて掛かって来たのが、今朝の3時・・・
「旅の醍醐味を教えてあげるわ」
なんて言うもんだから何かと思えば
名古屋くんだりまで、4回も電車を乗り換え、わざわざ鈍行使って行く始末。
「今日は山線だから、次回は海線ね」
とアタシにゃ理解不能の言葉を呟き
目的の廃止間際の電車に乗り、これで帰るのかと思いきや、突然
「名古屋ういろう食べたい」
とか言い出して、駅の売店で買えばいい物を
街中あちこち歩き回って、一番美味しいのを見つけ出し・・・挙句
「スイカはどうかしら?」
と、ますます意味不明な言葉を言い放ち
食べるだけじゃ飽き足らず、そのお店の人に頼み込んで
自分でういろうを作り始めちまうわ・・・
あー・・・もう付き合ってらんないわよ ホント。
それで最後のオチは
「・・・いっけなーい、夢中になっていたら時間の事すっかり忘れてた。
これじゃ最終の新幹線に間に合わなくなっちゃう」
「エ"ーーーー うっそーぉ!! マズイっすよ、そりゃ」
結局21:45発の東京行き最終のぞみに間に合わず、夜行列車に乗るハメに・・・
263 名前:
月光の小夜曲
投稿日:2004/07/12(月) 04:59
「快速・ムーンライトながら号 東京行き
この列車は人気が高いから指定券すぐ売り切れちゃうんだけど
良かったわ、空席があって・・・」
「無かったらどうするつもりだったんですか?」
「箒で飛んで行こうかしら?」
おいおい・・・
23:55、華やかなネオンと聳え立つタワービルを後に
列車は定刻どおり、名古屋を出発した。
少し大きめの駅に着くたび、少しずつ乗客を拾いながら
夜闇に包まれた鉄路をひた走る。
しかし、この列車・・・
電気が煌々とついたままで、眠れない
隣の先輩は、列車の揺れに身を任せて、黙って目を瞑っている。
もう寝てしまったのだろうか?
「・・・お、おんぷ先輩 起きてますぅ?」
「・・・・・・」
「・・・もう寝てるのかよ・・・・・・この旅キチが・・」
「起きてるわ。」
「うわっ!・・・あ、アハハ・・・」
オキテイヤガッタ!!!
「どうしたの 眠れない?」
「あ、はい・・・こう明るいと、なんか落ち着かなくって・・・」
駅を告げる案内放送はさっき過ぎた駅を最後に、朝の横浜到着まで休止
時折隣席の人の寝息が聞こえるくらいで、車内は静まり返っていた。
「ごめんね、こんな事になっちゃって」
「いいえ、いいえ・・・こんなトラブルなんて芸能人やってりゃ
しょっちゅうありますから・・・ハハハ」
「・・・旅キチ・・・ねぇ・・・」
「ハハハハ・・・・・ごめんなさい。」
「いいのよ、その通りだし・・・
わたしのパパって、夜行寝台列車の運転士でね
中学生になって、パパと住むようになっても、お互いのお仕事の都合で
たまにしか逢えないんだけれど・・・
でも、線路は日本中何処へでも繋がっているでしょ?
遠く離れていても、あまり逢う事ができなくても
こうやって列車に乗っていると・・・パパの運転する列車が走っている
同じ2本のレールの上に居ると、いつも一緒に居られるような・・・
そんな気持ちになれるの
だからわたしは・・・旅が好きなの。」
「・・・おんぷ先輩の旅好きには、そんな理由があったんですかぁ・・・」
いつも隙が無く、格好良く、気丈に振舞っている先輩の・・・意外な一面
なんだかちょっとカワイイかも。
264 名前:
月光の小夜曲
投稿日:2004/07/12(月) 05:03
浜松を過ぎ、山間部でも走っているのだろうか
家々やネオンの明かりは見当たらず
だいぶ西へ傾いてきている月だけが、窓の外の景色を薄明るく照らしている。
先輩はその闇を、凝らすようにじっと見つめている・・・
「あのー、先輩はその・・・」
「えっ、なに?」
「・・・聞いて怒らないっスか?・・・」
「・・・場合によるけど」
「・・・じゃ、ズバリ 好きな人って居ますか?」
「いるわよ。」
・・・スゲェ 「・・・」で溜めずに即答かよ。
「あ、でも 恋したり、愛し合ったり・・・とかそういう「好き」じゃないの。」
「は?」
「なんていうか・・・大切な人なんだぁ・・・
今のわたしって、家族や友達、それに沢山のファンに恵まれて
お仕事も、学校も、忙しくて大変だけど
そんな人たちの応援があるから・・・いつもわたしは頑張れるの。
でも、そのコに出会わなかったら、そんな友達も出来ず、ファンも大切にしない
昔のイヤな性格のままだった。
心に囲いを作ったままで、
幸せな今のわたしはいなかった・・・
そう
きっと“女優・瀬川おんぷ”も存在していなかった・・・」
・・・おんぷ先輩を幸せに導いてくれた、大切な人・・・かぁ
待てよ!・・・その人って、ひょっとして・・・
「あなたにもいるでしょ?」
「・・・はい??」
「出逢ってスグに気が付いちゃったわ
あなたがいつもお手伝いしてる料理屋さんで、あのコを見ている、あなたの瞳・・・
わたしと同じなんだもん」
「えっ、えっ・・・まったまたぁー・・・アハハ」
・・・冗談でしょ? だってアタシ、あのコの事そんな風に思ったコトない・・・
265 名前:
月光の小夜曲
投稿日:2004/07/12(月) 05:04
「・・・自分の気持ちって、なかなか気付かないものなのよ
わたしも最初の内は、鬱陶しいお節介って思っていただけだったもの
それがね・・・いつのまにか変わってきたの。
好きなんだ・・・ってキモチに」
嘘よ、嘘!!・・・ぜーったいにありえなーい!!!
でも、なんでアタシ こんなにドキドキしてるの?・・・
なんでこんなに 胸が 苦しいの??・・・
イヤイヤ!! こんなキモチ 絶対に認めるもんか!!
何か・・・なにか言い返さなきゃ・・・・・・・・
「・・・も・・もう!だめですよぉ先輩!!
小学5年生の穢れ無き乙女をからかっちゃぁー ハハハハハ
あのコとはただの友達ですって。
ただ、ちょっとお人好しで、おっちょこちょいで、危なっかしくて
放って置くと何を仕出かすか分からなくて、それで目が離せないだけなんですヨ」
・・・・・い、言えたぁ・・・
「フフフ・・・ま、そういう事にしときましょ」
・・・この性悪女・・・いつか覚えてろよ・・・
それにしても・・・・ハァー 疲れたぁー・・・
列車は横浜を過ぎ、あと30分ほどで終点東京に到着する。
アタシ・・・結局、一睡も出来なかった・・・
まだ誰もいない、起きたばかりの東京駅へ
長旅を終えた夜行列車が滑り込む。
「やっとついたぁー・・・ああ長かったぁー」
「ホントにゴメンね。」
「いいですってー・・・それに先輩のナイショ話も聞けたしっ エヘヘ
先輩の大空駅と高久駅、方向違うし、アタシここからひとりで帰ります。」
「大丈夫?」
「へーきですって、イザとなりゃコレで・・・」
拳を左右に大きく振ってみせる。
それに笑い返す先輩・・・仕事の時では絶対に見せない優しい笑顔で・・・
「今日は付き合ってくれて、どうもありがとう」
「いえいえ、どういたしまして。 んじゃ先輩、失礼します。ペコリ」
背を向けて、階段に向かって歩き出す。
「・・・ねぇ」
もうすぐ降り口という所で、ふと呼び止められ振り返る。
「お互い頑張ろうぜ、ライバル!!」
先輩・・・瀬川おんぷの声が
東の空が白み始める東京駅7番線ホームに響き渡る。
「・・・・・・ハイ!!」
月光の小夜曲 〜 ムーンライトセレナーデ 〜 おわり
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