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【SS】中〜長編SS
1 名前:
Gorg
投稿日:2003/01/13(月) 15:41
小ネタSSスレに貼るにはちょっと長いかな〜と思う作品用スレです。
専用スレではありません。
自由にご参加ください。
鬱話からネタ爆笑話まで、特にジャンルは規定しませんが、
エロのみは禁止です。が、ストーリとして必要な場合は
その限りではありません。
関連スレ:【小ネタSS】新作よ〜っ!【二次創作】
http://203.138.253.183/cgi-bin/onpuch/test/read.cgi?bbs=doremi&key=1038949488
548 名前:
ドラゴンヘッド22話(6/7)
投稿日:2003/04/20(日) 13:12
ズドドドドドド・・・
トンネルの天井部が更に崩れ、流れ込む水の量が一気に膨れ上がった。
大量の水と、崩れた天井が車両にぶつかり、その振動が小竹のいる車両まで伝わってきた。
小竹はなんとか足を踏ん張って転倒を避けた。全身に水飛沫が降りかかる。
いくつかの明かりが消え、また周囲が暗くなる。
地鳴り、それと低い水の音がトンネル全体を満たし、空気を振動させている。
小竹は絶望的な気分になりながら、頭上を見上げた。
通風孔にどれみの靴の裏が一瞬見えたが、すぐに闇に解け見えなくなった。
もうほとんど何も見えねえけど、この振動と、この水の量・・・
もう逃げ道はこの通風孔しか・・・
少なくとも巻機山からは否定的な返事を聞いてない
脱出できる可能性はわずかながら残っている・・・
・・・そう信じるしかない
小竹はリュックを背負い直し、脱出へのロープ・・・鉄骨に掛けられたベルトをつかんだ。
思ったよりもリュックが重いか・・・。そう考え、小竹はしゃがんでリュックを下ろし、
水のペットボトルを1本と、アルコール1本を取り出して捨てた。
再びリュックの口をきつく締めようと・・・
小竹は動きを止めた。
小竹はしゃがんで下を見ていたが、視界の上のほうに、何か見えた・・・気がした。
まだ消えていない数個の明かりのうち、一番遠くに置いてあるカップ。
その弱い明かりに、人の足が浮かび上がっている。
小竹はゆっくりと顔を上げた。
そこに、彼女が立っていた。
「・・・瀬川・・・」
彼女は全身ずぶ濡れで、俯いた顔に髪がかぶさり、その顔は見えない。
両手はわきにだらりと垂れている。
服は身に着けていたが、靴はなく、裸足だった。
おいおい・・・今までどこにいたってんだよ・・・
おれたちがつくった明かり以外は何も見えなかったっていうのに・・・
小竹はゆっくりとリュックを背中へ回し、後ずさった。
彼女は動かない。
549 名前:
ドラゴンヘッド22話(7/7)
投稿日:2003/04/20(日) 13:13
・・・何なんだよ今度は・・・
またいきなり襲ってくるのかと思いきや・・・
ひょっとしてもっと前からあそこにいたのか??
でも手ぶらみたいだな・・・
いや、前も包丁を背中に隠し持ってたし・・・
小竹は彼女の方を向いたまま、崩れた天井から垂れているベルトを手でつかんだ。
このままおれが通風孔の中へ入れば、あいつも来るだろうか?
小竹が立つ車両の上まで、水面が登ってきた。
ぐずぐずしてられない
何よりも、ここから逃げ出すのが先決だ
小竹は腕に力をこめ、天井から垂れ下がるベルトを登りはじめた。
浮いた両足でベルトを挟み込み、また上へ、上へ。
よし、これならすぐ通風孔のところまで上が―――
ふと小竹は視線を向こうへ投げたが、そこで見るべきはずのものが見えなかった。
ちょうどそこにあった明かりのカップが、登ってきた水面の波にひっくり返され
明かりが消えたところだった。
残る明かりはこの下の・・・
すぐ下に、彼女がいた。
「うわっ!!」
危うく離しかけた手になんとか力を入れ、小竹はその場に留まった。
彼女は両手を下げたまま、黙って立っているだけだった。
俯いたままで、やはり表情は見えない。
小竹がまた少し登ると、通風孔の入り口が顔の高さまできた。
彼女は小竹の手の届く位置にいながら、黙って立っているだけだった。
また少し登り、小竹は通風孔の縁に手を移した。一度バキッという音がして、
小竹は衝撃を感じたが、そのまま体ごと乗り上げた。
小竹は少しの間そのままで考えた。
ベルトを外すか落としてしまえば、あいつは登って来れない・・・
・・・・・・
小竹の脳裏に、おんぷを心配していたどれみの顔が浮かんだ。
・・・くそっ!
「助かりたけりゃさっさと登って来い!」
小竹は投げ捨てるようにそう言って、真っ暗な通風孔を這い進んだ。
(第22話 終)
550 名前:
Gorg ◆
Gorg//bquI
投稿日:2003/04/20(日) 13:20
ナージャスレから最下奪還w
マジョラン、魔女界話を書いて、neSSに10レス分のSS書いて、
久しぶりにトンネル書くと、これまた新鮮。
く○○ねさんの「メッセージ―もう一つの輪舞」が
終わってから載せたかったんだけど・・・すみませぬ。
551 名前:
○ぺぺ
投稿日:2003/04/20(日) 14:23
ん、そういえば本編は久しぶりだなあ。
なんだか、おんぷの挙動が「呪怨」というホラー映画を見た時の恐さに似ています。
おんぷ、散々な目にあってますねw
ちょっと話がずれますけど、自分的にDHは逆から読んで行くのが好きなんですよ。
結果を知ってから、何故それに至ったか?っていう読み方が好きなもので。
時間軸や場面が結構変わるんでそれもアリかなぁ、って思ってるんですけどダメかな〜?
DRの時もそうだったなあ。
552 名前:
☆彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/20(日) 15:12
こここ更新キタ━━━━━━(((( ;゚Д゚)))━━━━━━ブルブル !!
おんぷ様怖すぎるしどうなっちゃうんダ━━━!!
553 名前:
★彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/20(日) 22:40
>>551
DHって何のことなんですか?
マジレスキボンヌ
554 名前:
☆彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/20(日) 22:53
>>553
「Dragon Head」の略称では?
555 名前:
○ぺぺ
投稿日:2003/04/20(日) 23:15
>>553
DH→ドラゴンヘッドの略です。勝手に略してます(;^_^A
DRはどれみロワイヤルね。
556 名前:
553
投稿日:2003/04/21(月) 01:04
マジレス(・∀・)カンシャ
DRはドレロワだってわかったんですが
ドラゴンヘッドの方はわからなかったです
557 名前:
メッセージ―もう一つの輪舞P
投稿日:2003/04/21(月) 01:36
・
・
・
「ん...ん・・・うう...ん、ん? あ...れ、お父..さん?!」
「どれみ、目が覚めたのか。よく眠ってたな」
「あ、うん・・・(ほっぺたが濡れてる・・・)あのさ...お父さん今まで何してたの?」
「ん? 主治医、どれみを見てくれたお医者さんと話をしてたんだよ」
「そっか....そうだよね、やっぱ夢だよね....あれ」
「夢? どんな夢なんだい? よかったらお父さんに教えてくれないか?」
「う...ん...あのさ、あの....お父さん...あたしに....キス...した?」
「え? いや? どうしたんだ? そういう夢を見たのか?」
「うん...なんか、ちょっと悲しい夢....ごめんなさいって言われて....
そんで...キスされて...あ、別にヤじゃなかったよ!」(じ〜っ)
「いや! だからお父さんじゃないって(苦笑)・・そうか・・・
なぁ、どれみ....人はね....何かを共に感じ合い、その気持ちが何の隔たりも無く、
心からお互いが分かち合えるようになると、言葉はそれほど必要としなくなるんだ」
「...そうなんだ・・・」
「二つの道が一つになって、真っ直ぐな線になるみたいに.....
どれみが、誰かと.....誰かが、どれみと....一緒の時間を過ごしたくて、
気持ちを知って欲しくて、気持ちを知りたくて....だから、そんな夢を見たのかもしれないな」
「そう...なの...かな? よくわかんないや・・・」
「お父さんとしては、あまり面白いことじゃ、ないがな」
「はっはぁ〜ん! やきもち焼いてんだお父さん!」
「ん、いや、まぁ父親としては普通だろ、ぅ?」
「うり、うりうり(ツンツン)お父さんあたしのこと好きなんでしょう?!
いいよ! 告白しても! お父さんならオッケーしたげるよ! ほれほれぇ、いっちゃえ言っちゃえ〜!」
「おまえなァ・・・ふっ.....あははははは」
「プっ...あはあはははははは、! あ、そだ」
どれみは はっ! と思い出して素早く枕の下に手を入れる。
(ある...よね...あれ?....ま、いっか....)
「何か有るのかい、どれみ?」
「何でもな〜〜い、えへへ...ね、お父さん、あたしいつ、おうち帰れんの?」
「あ、ああ。後・・・
・
・
・
558 名前:
メッセージ―もう一つの輪舞Q
投稿日:2003/04/21(月) 01:42
=MAHO堂=
あいこ、ももこ、はづきは、眠ったままのハナをそっとベッドに寝かせると、
MAHO堂のフロアに設置されているテーブルに移動して椅子に腰を下ろすと、マジョリカ、ララと話をし始めた。
「(小声で)それでは、どれみは大丈夫なんじゃな?!」
「(小声で)それにしても良かったわ〜、大事じゃなくて」
「(小声で)元気そうで、ほんま安心したわ、あたし」
「(小声で)どれみチャンのバカ!ホントに心配かけるんだかラ!」
「(小声で)まだ言うてんのかいな(笑)せやけど....ももちゃんが一番よう泣いたもんなぁ」
「ヤぁ〜〜ワァ〜〜ヤ〜〜〜(赤面)言わないでェ〜〜!」
「(しぃ〜〜っ)ハナちゃんが起きちゃうわ。だけど.....本当に.....よかった...どれみちゃんが助かって...」
幼い頃からの大親友にして、その身を助けてもらったはづきの言葉が、全員の胸に響いた。
少し、空気が重くなる。
小声で口を開いたのは、あいこだった。
「うん、わかる。みんなおんなじやで、はづきちゃん!」
「そうョ! はづきちャんの気持ち、ワタシにも良く分かるワ!」
「そうじゃの・・・(まぁ、厄除けが効いたということかの)」
「え? マジョリカ、今なんて言ったの?」
「な! 何でも無いわい!」
「言っちゃいなさいよ、マジョリカ」 「う、うるさいわい!(言えるわけなかろうが!)」
「そ、じゃ、私から言ってあげるけど」
「よさんかぁ!」 「黙ってて!」 「ムぎゅ!?」
「あなた達が出かけた後や帰ったあと、マジョリカ、あなた達の為に必ず祈祷してるのよ。
あ、勿論変な踊りとかじゃなく、ちゃんとした祈祷。神様....ってゆうんじゃないけど、
万物創生の源、魔力の根源...自然をつかさどる力...そう言った物にね、祈祷してるの。
でも、マメよねぇ、マジョリカも。 魔力使いたがらないくせに、こういったことには惜しみなく使って
あなた達に加護を与えつづ、キャ〜〜」(バイ〜〜ン)
「ララよ・・・よくもいらぬことを言ってくれたのぉ〜〜〜〜〜!!!」(赤面)
「イヤ―――ちょっとマジョリカったら、やめなさいって〜〜〜〜!!」(蒼白)
「やかましいわい〜〜〜! そこに直らんかぁ〜〜〜!!」(怒)
「ちょっと、あなた達ニヤニヤ見てないで何とか、キャ〜〜〜!」(逃)
「待たんか、この馬鹿モンがぁ――――!」(追)
(せやったんや、せやからどれみちゃん・・マジョリカほんまおおきに! おおきにや!好っきゃでマジョリカ!)
(モンローとは違うケド、モンローと違う優しさでワタシ達を見ていてくれたのネ、I Like you マジョリカ!)
(マジョリカ、私達の為に....どれみちゃんの為に...本当にありがとう! すき、大好きよ、私達のマジョリカ!)
どたばた劇も収まって、その後和やかな話をした後、三人はMAHO堂を後にした。
もう、日も西に沈み、辺りは夕闇に変わろうとしていた。 その時、ある人物の姿が三人の目に写る。
「アレ? もしかしテ!」 「せや、間違いあらへん!」 「おんぷちゃんだわ!」
559 名前:
☆彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/21(月) 02:04
わわ、Gorgさんの更新だ!
知らずにUPしてしまった・・・
>終わってから載せたかったんだけど・・・
と、とんでも御座いません、こちらの方こそ土下座して謝りたいぐらいです〜。
だって、まだ拝読できていないんだもん(T_T) ゴメンナサイ!
しかもスレの容量が・・・自分のせいだ――――!重ね重ねすいません<(_ _)>
>>542
さん、レス本当に有り難う御座います! 取っても励みになります。
自分もおんどれ(どれおん)好きなんですよ(w
だから、誰か助けてあげて〜〜!(←あほう
取りあえずラストのオチで結果を見ていただくと言うことで・・・
次回UP時には、文体表現で冒険しようかと大それた事を思っております。
これが成功すれば、ちょっと面白いかも・・だけど自分のせいでスレの容量が〜〜(嗚呼・・
Gorgさん、本当にすいません・・・
560 名前:
す●ぺ
投稿日:2003/04/21(月) 02:58
んお、続き来た〜!
最後の10行ぐらいでこっちも赤面しましたがな。マジョリカ好きだから♪
まだ途中だから、今は短い感想にしときま〜す( ^ー')b
あと、○×4さん、あなたへりくだり過ぎw
スレ立てた人にとって、有意義にスレ容量が埋まっていくのは快感そのものですよ?
それに新しい作家さんが参入してくるのは、正直軽く喜び悶えますよ?
良い物書いてるんだから、自信持っちゃり! と叱咤激励。
こそっと業務連絡。某秘密基地スレにレスしときました♪
561 名前:
★彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/21(月) 03:05
>>ドラゴンヘッド
短い描写なのにおんぷちゃんのプレッシャーが半端じゃ無かったです。
小竹がベルトを外すか考えるシーンでは一瞬キャラクターにシンクロしたかのように
胸がぐっと苦しくなりました。一度は自分を殺そうとした相手。
どんな展開が待っているのかすごく楽しみです。
562 名前:
★彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/21(月) 03:20
連カキコごめ。カチュのラグで・・・
>>メッセージ
どれみさんとお父さんのやり取りに萌え上がりました。マジ萌え。
はー、、、。 お父さん、・゚・(ノД`)・゚・
MAHO堂の明るい雰囲気が辛いです。
それと、すぺ●さんの
>>あなたへりくだり過ぎw
には自分も同意です。
すごく楽しませてもらってます。
563 名前:
Gorg ◆
Gorg//bquI
投稿日:2003/04/21(月) 21:36
>>560
す○ぺさん
>あと、○×4さん、あなたへりくだり過ぎw
激しく同意!
>スレ立てた人にとって、有意義にスレ容量が埋まっていくのは快感そのものですよ?
禿げしく胴衣!
>それに新しい作家さんが参入してくるのは、正直軽く喜び悶えますよ?
禿げ堂!
>>559
く○○ねさん
いやもうさっさとスレ使い切って、もはや名ばかりとなった中〜長編という言葉のない
スレへ逝きたいかもw 。だからどんどんやっちゃってください。
あと、わたしは元ネタまったくわかりませぬー。奇面組はほとんど読んだことないし。
当初考えていたギミックは、見事に外れてしまいました・・・くそぅw
〜〜〜DH関係レス〜〜〜
>>551
○ぺぺさん
「呪怨」は見たことないのでなんともいえませんが、映像化したら怖そ〜なシーンを思い浮かべて
書いてみますた。 本家DHの最終回って「納得イカン」ってかなり叩かれてたんですねぇ。最近知った。
>>552
あの方でガクガクブルブルするのも、もうあと・・・
p
|-゚)) スッ
・・・・・・
>>561
>シンクロ
わたしも書いてると小竹に一番感情移入しちゃうなぁ・・・やっぱ彼男の子だし。
どれみさん好きだしw
あの方の場合は、頭の奥のほうでスイッチ入れ替えないと・・・
p
|∀゚)) ニヤッ
・・・・・・
564 名前:
☆彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/21(月) 22:22
>>563
な、なんだ、何を暗示してるんだ・・・?(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
565 名前:
ドラゴンヘッド23話(1/6)
投稿日:2003/04/22(火) 23:05
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お ジ ャ 魔 女 ド ラ ゴ ン ヘ ッ ド
第 2 3 話
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
地震は続いていた。
通風孔を這い進むどれみは、気づかずにつぶっていた目をやっと開いた。
が、何も見えない。ついさっきまでは前方にぼんやりと光が見えていた。
今はそれすらも見えない。
目を閉じても開いても、視界はまったく同じ。ただの暗闇。
「ハナちゃーーん!」
前方を行くハナに何かあったのかと思い声をかけてみるが、
自分の声ですらよく聞き取れなかった。これではハナに聞こえるわけがない。
そう思ったとき、後ろから何か聞こえたような気がした。
ひょっとして小竹?
が、それもつかの間、周囲の轟音に掻き消えた。
通風孔の振動音と低い地鳴りで、耳が痛かった。
どうしていいかわからなくなる。
たぶん遠く前方にはハナが、後ろには小竹がいるだろうとは思う。
だが小竹が本当についてきているのかも怪しい。
ハナが持っていたであろう明かりは消えてしまった。
何も見えない。
何も聞こえない。声も伝えられない。
振動。地鳴り。
「・・・小竹!絶対ついてきてよ!」
いたたまれなくなったどれみは、聞こえないだろうとは思いつつそう大声を出し、
前へ進み始めた。
信じて進むしかなかった。
566 名前:
ドラゴンヘッド23話(2/6)
投稿日:2003/04/22(火) 23:08
ショートパンツのポケットにビニールに包んだライターがある・・・
暗闇の中を這い進みながら、小竹はそう考えた。
進む動きは止めないまま、わずかに顔を後ろへ向けた。
もちろん何も見えない。
しかし・・・
あいつはどうしたろうか・・・
結局何も手を出してこないままだったけど・・・
明かりをつけてる時間も惜しかったし、なにより、
彼女の姿を見たくなかった。
ライターの火に浮かび上がる、這い寄る彼女の姿を想像し
小竹はぞっとして急いで手足を動かした。
・・・ちくしょう・・・
もう後ろは振り向かなかった。
* * * * * *
パシャッ
手がこれまでとは違う何かを感じ、どれみは反射的に手を引っ込めた。
何・・・? 水?
と考えたちょうどそのとき、耳に水滴が落ちてきた。
「わっ!」
どれみは耳に手をやりつつ、もう一方の手で通風孔の天井部分を手探りした。
どうやら金属パネルが組み合わさっている部分から、水が漏れているらしい。
少し先へ進むと、床も水浸しになっていた。
この通風孔自体、地震でだいぶガタがきてるのかなぁ・・・
「ハナちゃーーーん!」
どれみは再度前方へ呼びかけてみたが、やはり返事はなかった。
どれみは薄い水膜をかき分けて進んだ。
567 名前:
ドラゴンヘッド23話(2/6)
投稿日:2003/04/22(火) 23:09
揺れは次第に収まってきた。
少しだけほっとしながら、全身ずぶ濡れのハナは這い進んでいた。
しばらく前から、通風孔の上から水が溢れており、床は水浸しである。
地震による地鳴りや振動音がなくなると、前方から聞こえる水の音が
より大きく聞こえるようになった。
やっぱり、もうすぐどこかへ繋がっ――― !?
ハナの考えはそこで中断された。
ガンッと大きな音がして、ハナの手の下で体重を支えるものがなくなった。
ハナが体重をかけた瞬間に、ハナがいた通風孔の一部分が下へ折れ曲がったのだ。
その下には真っ暗な空間が広がっている。
「あーーー!!」
ハナは勢いよく下を向いた通風孔から飛び出した。
驚いたことにマグライトを離さないまま、暗闇の中、
手足を振り回してハナは落下した。
頭から。
568 名前:
ドラゴンヘッド23話(4/6)
投稿日:2003/04/22(火) 23:09
ザォォォォォォ・・・
小竹の耳に、背後からの水の音が届いてきた。
おいちょっと待て・・・ひょっとしてもうあっちのトンネル
水がいっぱいになったってのか!?
そりゃヤバ・・・
すぐに足元から、水が叩きつけてきた。
小竹はその勢いに体を任せ、水と一緒に流れた。
這い進んでいたときよりかなりのスピードで前へ進める。
水面はどんどん上がり、小竹は呼吸すべく顔を上げていく。
そのうちに頭が天井にぶつかり、そろそろ厳しいという時、
小竹は大きく空気を吸い込み、水に潜った。
この息が続くまでにどこかへ出られなかったら、
おしまいか・・・
小竹は水の中で目を開けた。が、やはり何も見えない。
巻機山はどうしたろうか・・・
どれみは・・・
569 名前:
ドラゴンヘッド23話(5/6)
投稿日:2003/04/22(火) 23:10
どれみも小竹同様、水に流されていた。
しかし、まだ通風孔上部に空間が残されており、どれみはまだ呼吸することができた。
徐々に水面が上がり、苦しくなってきた頃、どれみは前方に光を見た。
あれは!?
水の流れに乗ったまま、どれみの体は宙に投げ出された。
「うわっ!」
空中で一瞬、下に光があるのがわかった。
その明かりで、下はまた水であることも。
どれみは頭から水の中に突っ込んだ。
結構な高さから落ち、かなり深くまで体が沈んだ。
急いで光へ向かって泳ぎ、水面に顔を出す。
「どれみー!! 良かったー無事だったんだね!!」
ライトを持ったハナが駆け寄ってきた。
「ハァッ・・・ハァッ・・・ハァ・・・ うん。ハナちゃんも・・・良かった」
どれみはハナの手を借りて水からあがった。
「ここは・・・、いや、それより、小竹は・・・」
「ハナちゃん、ライトをあそこに向けて」
「うん」
コンクリートの天井が崩れ、そこから銀色の通風孔が垂れている。
そこから激しく水が流れ落ちていた。
「・・・小竹」
「小竹くん・・・」
どれみはぎゅっと拳を握り締めた。
「早く・・・早く出てきてよ・・・」
ライトの光は黒々とした水の流れしか映し出さない。
「ねえどれみ・・・まだ出てこないよ?」
「・・・お願いっ・・・」
どれみは両手を胸の前で握り合わせた。
「・・・・・・」
ハナが何か言わなきゃ、と思ったとき、ザバッと水が跳ねる音がして
通風孔から小竹が流れ出てきた。
「プハァッ!!」
「小竹!」
「小竹くん!」
ザボァッ!
ハナやどれみと同じように、小竹は頭から水の中へ突っ込んだ。
570 名前:
ドラゴンヘッド23話(6/6)
投稿日:2003/04/22(火) 23:11
「ゲホッ・・・ゲホッ・・・ガハッ」
水面から顔を出して、小竹は激しく咳き込んだ。
通風孔から出た瞬間息を吸い込んだはいいが、またすぐに水の中に突っ込んで
ずいぶんと水を飲んだようだ。
「ゲッホゲホッ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ゲホッ」
「大丈夫? 小竹くん?」
「小竹、大丈夫?」
「ハァ・・・ああ、ハァ・・・、大丈夫だ。それよりお前らも・・・ゲホッ
無事だったんだな、よかった」
小竹は二人の手を借りて水からあがっても、しばらくは座り込んで咳き込んでいた。
しかしその目だけはじっと、今も大量の水が流れ出ている通風孔に
注がれていた。
「よかった・・・」
ほっと胸を撫で下ろすどれみはそれに気づかない。
ハナは周囲を見回している。
「ねえどれみ、ここどこなんだろう」
「さあ・・・あたしにはさっぱり・・・」
どれみもあたりを見回して言った。
そこは、最初にいたトンネルとは比較にならないほど狭かった。
ヒビだらけのコンクリートで囲まれており、下には小さな川らしきものが流れている。
その両脇には人が通れるようなスペースがあった。
どれみがまず頭に浮かべたのは、下水道である。
その川は小さな滝となってわずか下に流れ落ち、大量の水がそこに溜まっている。
ハナやどれみたちが崩れた天井の通風孔から落ちたのはその深い水の中だった。
それ以外の場所に落ちていたら、間違いなく怪我を負っていただろう。
「ここだっていつ崩れるかわからない。移動しようぜ」
「う、うん。でも、ちょっと休まなくていいの?小竹」
「大丈夫だ」
「荷物、ハナちゃんが持つよ」
ハナはそう言って、小竹の体に変に絡まっているリュックを解き、
それを自分で背負った。
ライトを持ったハナを先頭に、3人は歩き出した。
通路は一本道だ。迷う必要はない。
この先が行き止まりでないことを祈るのみだった。
(第23話 終)
571 名前:
☆彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/22(火) 23:13
やっぱ小竹に感情移入してしまうなあ。
背後が凄く恐ろしい・・・。
572 名前:
Gorg ◆
Gorg//bquI
投稿日:2003/04/22(火) 23:16
☆。:.+: /■\ DH23話
.. :. ( ´∀`) ずいぶんサクサク
/ ̄ヽ/,― 、\ o。。。 書き上げられたの
.:☆ | ||三∪●)三mΕ∃. なんでだろ〜♪
.:* \_.へ--イ\ ゚ ゚ ゚
+:..♪.:。゚*.:.. (_)(_) ☆。:.+:
☆。:.+::.. ☆:.°+ .. :
。*.:☆゚x*+゚。::.☆ο::.+。 *ρ
「なんでだろ〜♪」
/■\ /■\ /■\
( ´∀`) ( ´∀`) ( ´∀`)
⊂ つ⊂ つ⊂ つ
.人 Y 人 Y 人 Y
し'(_) し'(_) し'(_)
「なんでだろ〜♪」
/■\ /■\ /■\
(´∀` ) (´∀` ) (´∀` )
⊂、 つ⊂、 つ⊂、 つ
Y 人 Y 人 Y 人
(_)'J (_)'J (_)'J
573 名前:
すぺぺ ◆
qX8GEIE8vk
投稿日:2003/04/22(火) 23:27
リアルタイム更新初体験。うむ、いい体験したゾヨ。(えらそう)
「小竹よ、絶対にライター着けるなよ?」と心の中で(((;゚Д゚))ガクガクブルブル
>>「呪怨」
和製ホラー。1と2が出てます。グロ鬱バットエンディング。
あれに比べたらリングなんざ便所のカマドウマ。(例えが悪い)
574 名前:
Gorg ◆
Gorg//bquI
投稿日:2003/04/22(火) 23:40
なんでだろ〜♪とかやってるうちに
スレ容量が500ちかいじゃーんw
く○○ねさんとか来ちゃったらアレだし、さっさと次スレ立てましょうか。
すぺぺさん案により基本的に長編は専用スレってことで
中〜長編SSってのは削りたいと思ってます。
どんなのにしよ〜かな〜ワクワク 長さには関係なく、内容で区別ってところで
【闇】 ダークサイドSS 【暗黒】
っての考えた。 ・・・鬱だなw
もう少しなんかこう・・・明るく・・・いや、明るいのはdameスレじゃないか・・・ううん・・・
みんなの意見キボン
575 名前:
☆彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/22(火) 23:57
>>574
【きわどい】dame進行SSスレッド【やばいかも?】
を提案。
576 名前:
すぺぺ ◆
qX8GEIE8vk
投稿日:2003/04/23(水) 00:44
ネタレスしたいけど、結構差し迫ってるみたいなのでまともなのを
アンダーグラウンドSS 【Caution!!】
と無難なところを提案。前にも【】が必要なら【Warning!!】ってのはどうでしょ?
577 名前:
☆彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/23(水) 17:38
鉄ヲタな意見ですみませぬが
DHで時々出てくるトンネル内部の状況図で
日本の道路・線路は普通左側通行なので
列車の進行方向が間違ってると思います
余計な事言ってスマソ
578 名前:
☆彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/23(水) 23:11
拒絶反応を起こす人もいるから
【ダーク】アンダーグラウンドSS【隔離】
579 名前:
Gorg ◆
Gorg//bquI
投稿日:2003/04/24(木) 02:32
>>577
>日本の道路・線路は普通左側通行なので
>列車の進行方向が間違ってると思います
みほ 「ホントだぁ!全然気づかなかったわ。ねえのぶこちゃん」
のぶこ「・・・」 (汗)
みほ 「のぶこちゃん?」
のぶこ「ちっ、違うのよ。実は地震起きた瞬間に、どれみちゃんたちが乗ってた新幹線は
その衝撃で飛び上がり、そのまま隣のレールにスコンと乗っかっ・・・」
みほ 「・・・」 (ジー・・・)
のぶこ「・・・」
のぶこ「間違えました・・・」 m(_ _)m ペコリ
Gorg 。oO( 普通に気づかないモンだねぇ・・・。指摘ありがd )
580 名前:
銀
投稿日:2003/04/24(木) 03:01
ども、お久しぶりです(((( ;゚Д゚)))ガクガク
手持ちのSS終ったらすぐに「霧がはれたとき」の続き書きますんで・・
どうか堪忍したってください。・゚・(ノд`)・゚・。
すぐ終るつもりだったのになんでこんな事に・・(死
ところでスレタイなんですけど、どれがいいかな〜?
個人的には
>>578
あたりが無難かなぁとかおもうんスけど。
581 名前:
Gorg ◆
Gorg//bquI
投稿日:2003/04/24(木) 03:22
>>580
あ、銀さんハケーン。
続きは次スレになっちゃいましたね。。。
ふと思ったけど((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル ←この系統のAAって
このスレでかなり使われてるっ!
従って 【ガクガク】 ((((;゚Д゚))))SS 【ブルブル】 これしかないっ!!(嘘ですw
582 名前:
すぺぺ ◆
qX8GEIE8vk
投稿日:2003/04/24(木) 03:43
>>581
面白い! でも、妙に楽しそうなSSがありそうに見える罠。
>>580
未成年がこんな時間まで起きててはいけませんw
583 名前:
★彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/24(木) 21:41
>>580
うへへ、お待ちしてますので死なないでクダサイw
>>ドラゴンヘッド
通風孔で水が上がってくる息苦しさ・・・。ゴボゴボ
酷い状況の中ハナ坊が頑張ってるなぁ、と思いました。
一人で通風孔を調べたり、今回だ小竹を待つどれみを気遣ったり、
小竹の荷物を請け負ったりするシーンとかですね。
584 名前:
Gorg ◆
Gorg//bquI
投稿日:2003/04/24(木) 23:21
立てますた〜♪
アンダーグラウンドSS
http://www.a-ch.jp/test/read.cgi/doremi/1051193336/l50
長いスレッド名ってあまり好きじゃないので、【ダーク】とか【ガクガク】w
とかは抜かしました。
585 名前:
☆彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/24(木) 23:26
【】の飾り無しだとスレが分かりにくいかと思ったけど、dame位置固定だから別に問題無しか。
586 名前:
銀
投稿日:2003/04/25(金) 02:28
>>581
【ガクガク】 ((((;゚Д゚))))SS 【ブルブル】じゃなかったんスねwちょっと残念w
>>582
心の中ではいつでもダンディズム全開のオトナですヨw
>>583
どーもです(;´д⊂)見捨てないで待っててやってくらはい!
587 名前:
メッセージ―もう一つの輪舞R
投稿日:2003/04/25(金) 02:56
その姿を見て三人はおんぷに声をかけた。
「おんぷチャ〜ン」 「お〜い」 「おんぷちゃーん」
「あ、......みんな・・・」
「どうだった? どれみちゃんの様子」
「結構、話とかでけたやろ?」
「どれみチャンも、おんぷチャンとお話ができて嬉しかったんじャないかナ?」
「そう.....ね...」
「?どないしたん・・・なんや元気あれへんけど....」
「なにか...あったの?」
「気分でもワルイの、おんぷチャン?」
「う...ううん何でも無いの....みんなありがと...どれみちゃんと一緒にさせてくれて....。
私、明日お仕事の打ち合わせがあるから、帰るわね・・・」
「あ、そうなんや....」 「....無理しないでね」 「何かナヤミゴトあるんならワタシ達に言ってネ!」
「うん....ありがとう...それじゃあね・・・バイバイ...みんな」
ぎこちない笑顔でそう言い残して、おんぷは三人の前から足早に去って行った。
「・・・どないしたんやろ、おんぷちゃん」
「! わかったワ、きっとどれみチャンが変なワガママいっぱい言ったんだョ」
「それで疲れちゃったとか?」
「あ〜! それ言えてるかも知れへんなぁ〜。あれ食べたい、これ買うてきてぇ〜とか...あはは」
「ぷっ....何だかそれ、ありそうね。 どれみちゃんだもの」
「あははははは」 「ヤヒャヒャハハハ」 「くすくすくす」
「はは...ほな...あたしらも早よ帰ろか?」
「うふふ....そうしましょうか」
「そうだネ.....」
・
・
・
588 名前:
メッセージ―もう一つの輪舞S
投稿日:2003/04/25(金) 03:03
夜の帳(とばり)が訪れ、空は薄藍色の夜に変わっていた。
薄く気高い光を放つ月は、雲の合間から人の息吹を養う街を照らしている。
その雲の合間を、小さな影が抜けていく。 やがてその影は雲の中に入り、そして雲の上に出ていった。
紫色の衣を身に纏ったその影....瀬川おんぷは、悲しげな目で、月の光をその身に浴びていた。
ほうきの浮力にその身を任せたおんぷの脳裏に、思いでの言葉が浮かぶ。
そっと目を閉じたおんぷには、あの時のみんなの嬉しそうな笑顔が浮かんでいた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なんか、どれみとおんぷちゃんってさぁ、おひさまとおつきさまみたいだよねぇ。
ぽっぷ、なにさそれ。
いってほしいぃ〜〜? おんぷちゃんはものしずかでぇ〜キラキラしててェ〜
どれみはぁ〜(もじもじ)なんか....なんかあったかいんだよね〜
うふふ、ありがとぽっぷちゃん。何だか嬉しいわ。
そ、そっかなぁ・・ま、悪い気はしないやねぇ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『日の光を浴びてこそ、月は美しく輝き、
月の誘い(いざない)あるが故、日は再び光を放つ』かァ・・
何を読んでいるの、ももちゃん?
あ、おんぷチャン、この小説の一文にネ...
おんぷチャンと...どれみチャンのことが書いてあるノ。
見せて見せて! どんなことなの?
ネ! おんぷチャンとどれみチャンにピッタリでしョ!
・・・あはは、そ、そうかしら(なんか....恥ずかしいわ)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(ぼそっ)な、おんぷちゃん。どれみちゃんて、
お日さんみたいに『ほわっ』てしてて、なんやその....
一緒におるだけで暖ったかい気持ちになるやろ。
あたしはな...そんなどれみちゃんが大好きなんや。
ふうん・・・
ふふっ....おんぷちゃんかて、どれみちゃんのこと大好きやろ?
わ、私は、べつにそんな・・
隠さんだかてええやん! ・・・素直になりや...
あたしらの中で...おんぷちゃんが一番...そのなんや...
どれみちゃんのことが好きなんやなぁって判るもん、あたし。
わたし・・・わたしは・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
589 名前:
メッセージ―もう一つの輪舞21
投稿日:2003/04/25(金) 03:07
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(・・・どれみちゃん・・・気付いたら・・私の気持ちは・・・ねぇ・・どれみちゃん
どれみちゃんは・・・私のこと・・・好き?.....嫌い? 私は....あなたが...『大好き』なのよ・・)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
変わったのは、おんぷちゃんだけじゃないのよ....
どれみちゃんも変わったわ....おんぷちゃんと一緒に....ね。
はづきちゃん・・・
私達は、おんぷちゃんが大好きよ。
おんぷちゃんは...私たちの事....好きになってくれてる...かしら?
もう! 当たり前じゃない!
くすっ! よかった、その言葉、どれみちゃんにも言ってあげてね。
私達の中で、一番喜ぶの....きっと....どれみちゃんだから。
・・・うん.....言ってみるわ
ありがとう...はづきちゃん・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハナちゃん思うんだけどぉ...
おんぷとどれみってどっか似てるよね〜
おんぷちゃんと?そ、そっかなぁ
あ〜、何か嫌そうね どれみちゃん
何いってんのさ! そんな訳ないじゃんさぁ!
えへへぇ〜、だって。おんぷ、どれみ、って
音楽のお名前でしょ〜? あと、お帽子かぶると、髪の毛が
『ぴょこっ』って出るのもママ達だけだもん! それにねぇ....それに....
は、ハナちゃん?!
ど、どうしたの急に?!
へへぇ(赤)...こうしてねぇ...『ぎゅっ』って
おんぷとどれみにしてもらうとねェ...二人ともおんなじ匂いがするの....
イイにおいが....すごくウレシイにおいがするんだよぉ...ママ...大好き!
ハナちゃん・・・
・・・ハナちゃん
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(みんなが、私とどれみちゃんってどこか似てるって言ってくれたよね・・・私ね・・
すごく・・・すごく嬉しかったのよ! だから、だから・・・・みんなが見つけてくれた....
本当の私が、太陽のあなたを、みんなの前に昇らせてあげるわ! ・・・これが私なの・・・
ごめんなさい.....みんな)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
再び目を開いたおんぷ。その瞳にはもう悲しみの色は浮かんではいなかった。
おんぷを乗せたほうきは、眼下の街へと降下して行く。
雲を抜け....
月の光を浴びながら.....
堕ちる様に....
突き刺さる様に.....
降下して行く.....
590 名前:
★彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/26(土) 00:09
ヤバイ方向に・・・。
591 名前:
メッセージ―もう一つの輪舞22
投稿日:2003/04/26(土) 02:11
ほうきはある公園の上まで来ると、おんぷを乗せたまま暫くその場で浮遊していたが
やがて、ゆっくりと茂みの中へと降下していった。
人気(ひとけ)は無く、水銀灯の青白い明かりのみが寂しく辺りを照らしている。
嘘の電子メールを送り、心から信じて集まってくれたファン。
ただ面倒だったから。
書く気が無かったから。
別にどうでも良かったから。
結果、人の心を弄び、自分を信じたファンの気持ちを裏切ろうとしていた。
それで終るはずだった。
だけど、それを望まない子たちがすぐ側にいた。
魔法で人の心を変えちゃいけない!
逃げちゃいけない!
そんな女の子でいちゃいけない!
そう....心から教えてくれた女の子達が.....すぐ側にいた。
心の垣根を優しく取り除いてくれた女の子がいて、
こっちにおいでと優しく微笑んでくれた女の子がいて、
まだ怯えていた自分の手を取り、屈託の無い笑顔で連れ出してくれた女の子がいた。
あいこ はづき どれみ.....
彼女達が自分の心を変えてくれた....
本当のおんぷを見つけ出してくれた....思い出の公園。
「・・・静かね・・」
茂みの中、誰に話すでもなくそう呟いたおんぷは、ジュエリーポロンの柄を左右に引き、
中央に見えるクリスタルをじっと見つめていた。
「私の事を誰も知らない世界って.....どんな気持ちになるんだろうな.....わたし・・・」
潤んだ瞳に映るクリスタルの像がぼやけ出す。
明確な映像を欲する様に、二度三度とまばたきをする。
映像は....明確にはならず....涙が頬を伝っていった。
(ありがとう、わたしの大好きなみんな、大好きなママ、パパ.....『大好き』な....どれみちゃん)
涙を堪え、下唇をかみながらジュエリーポロンを頭上にかざすおんぷ。
(大好きよ....まっていてね、どれみちゃん わたしが...私があなたを助けてあげる!)
――――――――――〜〜〜〜〜(本当にごめんなさい! みんな!)〜〜〜〜〜――――――――――
「プ〜〜ルルンプルン ファ〜〜ミファ〜〜〜ミファ―――――――!!
お願い!
私はどうなってもいいから!
どれみちゃんの病気をいますぐ、今すぐ治して!!」
――――――――――〜〜〜〜(私の大親友になってくれて...ありがとう)〜〜〜〜――――――――――
ジュエリーポロンから放たれた願いの魔力は.....放射状に広がり....霧散した。
592 名前:
メッセージ―もう一つの輪舞23
投稿日:2003/04/26(土) 02:16
【遡る事 約一時間前】
「せやけど、おんぷちゃんほんま元気あれへなんだなぁ(なかったなぁ)・・・」
「・・・ケンカしちゃった、とかじゃないみたいだし....」
「やッぱり気になるよねェ」
「せやな....?(どれみちゃんが死んじゃうなんて、そんなの絶対嫌よ!)―――――!―――――」
「(私、私絶対にどれみちゃんを助けて見せる!)―――――!―――――」
「(だから、ごめんなさいみんな!)―――――!―――――」
「な、なんやこれ!」 「頭の中に声が!」 「これ、おんぷチャンの声だワ!」
「なんでどれみちゃんが死ななあかんねん!」
「た、助けるって一体?!」
「何で謝ッてるノ? 一体何するつもりナノ、おんぷチャン!」
三人は咄嗟に、おんぷの去っていった方向を見たものの、
当然の様にその姿は見えなかった。
「ももちゃん!はづきちゃん!」 「ええ、判ってるわ!」 「早くおんぷチャンを追イかけないと!」
――――――――――!!絶対に取り返しがつかないことになってしまう!!――――――――――
三人は手近な建物の陰で、見習い服に着替えを済ますと素早くほうきを呼び出した。
ももこが早速ほうきに跨ったもののすぐに困惑の表情へと変わった。
「ど、どうやッておんぷチャン探すノ?魔法使っても、ソレで間に合わなかッたら・・・」
「大丈夫よ、ももちゃん! 私のやるように魔法を使って!あいちゃんもお願いね!」
「よっしゃ! まかしとき!」
「パイパイポ〜ンポイ プ〜ワプワプ〜〜!
ほうきよ!
私達を乗せて、おんぷちゃんの後を追って!」
「パメルクゥ〜ラルク〜ラリロリ〜ポップン!
以下同上!」
「ペルゥタンペットン パラリラポン!
上に同じ―――!」
「よっしゃぁ〜〜! ほな行くでぇ二人とも!」「急ぎましょう!」「左に同じ―――!」
それぞれのほうきは主(あるじ)を乗せ急上昇を始めた。
そして、夜に変わり始めた空を疾走して行った。
―――――――――――――――
―――――「ひゃあ〜〜〜! ちょっとたんま(タイム)―――!」
―――
――
―
―――――――――――――――
―――――「いやぁ――! あんまりだわ〜〜〜〜!!」
―――
――
―
―――――――――――――――
―――――「ワァ―――オ! ジェットコースターみたァい!!!」
―――
――
―
593 名前:
☆彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/26(土) 02:24
もう容量ギリギリだよ・・・まだ(厚かましく)続くのですが・・・
皆さん本当に有り難うございます<(_ _)> 続きはあちらの方でさせて頂きます。
お返事もあちらの方と言う事で。それでは失礼します<(_ _)>
594 名前:
★彡名無しっち♪
投稿日:2003/04/26(土) 04:17
スレの端っこから作者たちの出航を見送ったオレだった・・・。
595 名前:
Gorg ◆
Gorg//bquI
投稿日:2003/04/26(土) 13:18
|,r: '  ̄ ``ヽ、
|:::.. ,..、 .::::ヽ
|:::::::::l:::::ヽ;:::::::l
|:::::::::l::::::: ヽ;:::ノ
|-:、:::::!::::::::....  ̄ ̄`::::ー..-.、
|>ー`ー'::::::;:-:':::::::::;rー--:::::::::`:ヽ、 ,,. -─- 、,.
|:::::::::::::::::(:;::-─ーヽ---へ;::::::::::::`ヽ、/:::::::::::. `ヽ、
|=-:/::/ \::ヽ::::::::ヾ::::::::::::::::: .:ヽ
|::::{::/ 、 _,.ノ ヽ:):::::::::ヽv⌒!::::::::.....::::::::::';
|T:/  ̄ ヽ !:::::f⌒/, ノ:::::::::::::::::::::::::l
|」/ \ l::::ハ,__,ハ':::::::::::::::::::::::::::::l
|,l `ー }-'::::::l∠-----:、:;_::::::::/
| -─- 、 l::::::::/ ニ;ー:--:::::、::::;>'
| ヽ l:;ノ::/ `` ー-ニ=-- '´
| ´ ' ,、 ,. -ー- 、 ノ::ノ
|.ヽ、 ヽ_ ヾ ム/
/`!l`ヽ、 _ ' 、 /,- l
. (_,.ィ^l、ヽ、!'ーr'´l l_ _,. ィニ -',ノ
/ ! ヾY'^l l ト,二__,. -ユ  ̄
( / ,イ ∠l! l |' ! ヽ
> '´/ / l ト、l l
`ァ' / l ノ'´l l
|. / l 〈 !_, , -=,=┘
| / ヽ ヽ/ / ̄
| / ヽ ヽ、/
|く,___, ヽ、 ,/
| ク--L/-1 `ー'
| ! ごめんね〜
| <\ l 続きは次スレで♪
|. \\ l
596 名前:
☆彡名無しっち♪
投稿日:2003/05/02(金) 16:17
↑いいね!w
597 名前:
512KB
投稿日:Over 512KB data
このスレッドは512KBを超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
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